【剣盾s6使用構築】追い風イワキッス【最終214位,2043】

f:id:Hiraringenius:20200601093622j:plain

 

こちらの構築はめろーる(@Claris_bradbury) と組んだものです。こちらの記事もご覧ください

claris-bradbury.hatenablog.com

コンセプト

初手ドラパルトのダイマックスで1.5体持っていき、風下鉢巻ダルマの制圧力で詰め切る

低速サイクルに対して、イワークの挑発ステロからキッスを展開する

構築経緯

f:id:Hiraringenius:20200601094807p:plainf:id:Hiraringenius:20200601094856p:plainf:id:Hiraringenius:20200601094945p:plain

1.ドラパエルフダルマの並びが強く、これを軸とした構築を一緒に組まないかということで身内から誘いを受ける。初手珠物理ドラパのダイマックスはあまり警戒されなかったため、初手で強引に一体持って行ったり、後出しで受けに来たポケモンに対して想定外の火力で役割破壊を行ったりすることが可能であるのが強みだった。

受け回し系統の相手には高耐久ポケモンで時間を稼がれ、ほとんどアドを稼げず3ターン過ぎてしまうことがあったため、受け回しに対する回答を模索した。

f:id:Hiraringenius:20200601100647p:plain

2.受け回しには巧んだキッスを安定して処理できる手段がないことに気づき、珠がないためラムの実を持ったトゲキッスを採用した。

このポケモン単体では悪巧みを積む隙を作るのが難しかったこと、初速の遅さから受け回し以外の相手への選出機会が少なかったこと、キッスで全抜き、あるいはそれに近い状態に持っていくのにステロが欲しかったこと、の三点から、起点が作れて行動保証を持ち、ステロを安定して撒けるポケモンを探した。

f:id:Hiraringenius:20200601102437p:plain

3.イワークがいた。イワークは岩石封じで裏のキッスを補助でき、特性頑丈により行動保証を持ち、なおかつ挑発を持っており受け回し系統の相手に対して極めて強く出られる。挑発があることを知らない人も多いだろうと推測された点も相まって、構築に不可欠な1ピースであると思い採用に至った。

 f:id:Hiraringenius:20200601104255p:plain

4.ミミッキュカビゴンが重く、またドラパの餌であるロトムを呼んでくれればいいなということでアーマーガアを採用した。珠ドラパルトが苦手としている「先発+ミミカビorミミドラパ」の並びは先発を倒せば鉄壁アーマーガアで詰んでしまうことも多く、一定数の相手に対して太い詰め筋として選出できそうなこと、またこちらが選出しなくとも相手に「アーマーガアで詰まない選出」を強要できることを評価して採用に至った。

 

f:id:Hiraringenius:20200601094807p:plainf:id:Hiraringenius:20200601094856p:plainf:id:Hiraringenius:20200601094945p:plainf:id:Hiraringenius:20200601102437p:plainf:id:Hiraringenius:20200601100647p:plainf:id:Hiraringenius:20200601104255p:plain これで並びが完成した。

 

個別解説

ドラパルト

f:id:Hiraringenius:20200601110043p:plain

 性 格:いじっぱり

 特 性:クリアボディ

 実数値:189(204)-188(244+)-95-*-95-170(60)

 持ち物:命の珠

 技構成:逆鱗/ゴーストダイブ/鋼の翼/空を飛ぶ

 

 調整先

H:余り (2n-1)

A:振り切り

S:最速リザ抜き抜き抜き

 本構築の軸にしてダイマックスエース。ほとんどの試合において初手で投げてダイマックスしていた。 ドラパルトが対面して圧倒的に不利を取るポケモンがほとんどいないため、毎回初手で何かしらの働きをしてくれた。竜霊共に無効タイプが存在する関係上、択の勝敗が試合全体としての勝敗に直結してくるのがこのポケモンの強みであり弱みだったと思う。

 環境中期にリザードンが流行したため、Sラインはリザを意識したドラパを意識したものとなっている。最終日、遅い弱保ドラパを初手で投げる立ち回りが流行ったため、この調整が功を奏した形となった。Sを落としているため上から眼鏡流星を打たれて即降参となることもあったが、最終日にはほとんどの初手ドラパがダイマックスしてきてくれたため非常に助かった。

 火力は申し分なく、竜技に逆鱗を採用しているためダイドラグーンでナメて突っ張ってくるCSロトムをワンパンできたり、ドラパの珠130ホロウ耐え調整を施している弱保ドラパを破壊できたりと素晴らしかった。

 技構成は前述の理由より竜枠の「逆鱗」、霊枠の「ゴーストダイブ」、ダイスチルでミミッキュの皮を剥がしつつ被ダメージを抑えられる「鋼の翼」、ジェットを打っておくことで全抜き性能が格段に上がる「空を飛ぶ」で完結していた。特殊炎打点が欲しくなった時もあったが、スチルがないとミミッキュはじめ対フェアリーが厳しくなるため切る選択肢はなかった。

エルフーン

f:id:Hiraringenius:20200601163203p:plain

 性 格:ひかえめ

 特 性:いたずらごころ

 実数値:135-*-108(20)-141(252+)-95-166(236)

 持ち物:気合のタスキ

 技構成:ムーンフォース/がむしゃら/追い風/自然の力

 

 調整先

B:余り

C:振り切り

S:最速リザ抜かれ

 構築の要となるポケモンの一体。初手ドラパで荒らしたのちに追い風でダルマを展開していく。先制追い風によって相手のキッスのジェットに受け出して追い風、ダルマで切り返すといったプレイングが可能になるのはもちろんのこと、がむしゃらで強引に受け駒を削ったり、「がむしゃら→先制自然の力」でエルフより速い相手を対面処理したりと他では替えが効かない性能だった。

 最速をとったところで仮想敵に対する動きがほとんど変化しなかったため、ひかえめでの採用となった。結果的にこれは正解で、身代わり一点読みで出てきたすり抜けドラパルトを何度も特化ムンフォでワンパンした。Sをリザ抜かれまで落としているのは、前述の「がむしゃら→自然の力」のムーブでの対面処理をより広い範囲に行うためである。

 技構成に関しては、「自然の力」が諸説枠であると感じる。この技は最終日の23時ごろまで置き土産だったのだが、自分は通話でめろーるから出たアイデアを採用しそのまま使用した。構築単位で重いスカーフドリュを対面処理できることが強みだが、自主退場ができれば勝てた試合や、相手の火力を下げてダルマと打ち合わせれば勝てた試合もあったことを考慮すると一長一短といったところだと思う。

 

ヒヒダルマ

f:id:Hiraringenius:20200601163930p:plain

 性 格:いじっぱり

 特 性:五里霧

 実数値:183(20)-200(172+)-83(60)-*-76(4)-147(252)

 持ち物:こだわりハチマキ

 技構成:氷柱落とし/地震/馬鹿力/ストーンエッジ

 

 調整先

HB:陽気珠ミミのじゃれかげ耐え

A:H244振りダイマキッスを下2つ切って一発

S:振り切り  

 構築の最後の要であり、風下で最強のスイーパーであり、運負け製造機。基本的にドラパエルフと組み合わせて選出する前提のポケモンだが、明らかに鉢巻ダルマが重そうな低速サイクルにはピン選出することもあった。高い火力が特徴で、風下で何度もダイマキッスやダイマギャラドスをワンパンして助けてくれた。が、無限に技を外すので軸として据えたのは少々失敗だったかもしれない。

 ドラパルトを生かすプレイングをしていれば一度は技が変えられるとはいえ、基本的に裏をしっかり読んだ上で通る技を押していく技量が求められる。ストーンエッジは非常に読まれにくく、ラプ対面から裏のドラパに突き刺して勝ったりと重宝した。2日に1回はフレアドライブや冷凍パンチが欲しくなったが、ダイマキッスをワンパンする氷柱、風下でドラパに対しての安定した遂行が可能になる地震カビゴンロトムを倒す馬鹿力、ダイマギャラドスやガエン、ヒトム絡みのサイクルに打つエッジと切れる技がひとつもなかったため仕方なく技を外し続けていた。

 

イワーク

 f:id:Hiraringenius:20200601164827p:plain

 性 格:ようき

 特 性:頑丈

 実数値:127(132)-65-196(124)-*-65-134(252+)

 持ち物:フィラの実

 技構成:岩石封じ/ボディプレス/ステルスロック/挑発

 

 調整先

H:16n-1

HB:陽気ドリュの地震1つ切って耐え

S:振り切り

 キッスの相方が決まらず迷走していたときに現れた救世主。以前自分がパチリストさんの記事で見たのを思い出し試してみたところ、受け回しに対してステロを撒き起点まで作成でき非常に強かった。剣盾環境で唯一アーマーガアの上から挑発ステロができるため、唯一性を持っており決してマスコットと馬鹿にできないいぶし銀の活躍だった。

 見た目がめちゃくちゃ水タイプを誘うので、相手が全員イワークを見た瞬間ミトムを出さないと4ぬ病にかかってドラパが通りやすくなった。僕とめろーる以外に誰も使っていないので、イワーク入りのダルマはエッジ持ってる、とか相手に覚えられちゃうので、そこだけ弱かった

 

ptrstさんのブログです。調整はここからもらいました、ありがとうございました

ptrst102.hatenadiary.jp

トゲキッス

f:id:Hiraringenius:20200601165414p:plain

 性 格:ひかえめ

 特 性:天の恵み

 実数値:161-*-115(4)-189(252+)-135-132(252)

 持ち物:ラムの実

 技構成:エアスラッシュ/マジカルシャイン/火炎放射/悪巧み

 

 調整先

C:振り切り

S:振り切り

 特に語ることのない、普通のラムキッス。基本的にイワークとペアで出していた。

 低速サイクルには積極的に選出していたが、終盤はアマガ+HDピクシーの並びが増加傾向にあったため結局ドラパエルフダルマで投げたことも多かった。入れておくと構築の見た目が強くなり、相手に好き放題やらせない能力があるなと感じた。

アーマーガア

f:id:Hiraringenius:20200601170205p:plain

 性 格:わんぱく

 特 性:ミラーアーマー

 実数値:205(252)-107-161(172+)-*-105-98(84)

 持ち物:オボンの実

 技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/羽休め

 

 調整先

H:振り切り

B:余り

S:風下で準速ドラパ抜き

 採用したはいいものの、600戦で2回しか出していないためよくわからない。

 風下で準速ドラパ抜き調整は、主選出で重いアシレミミカビと言った並びに対してドラパエルフアマガと投げることで勝ち筋を作ろうと施したものだった。が、実際にその選出をすると相手のトゲキッスが重すぎるため投げることはなかった。

 採用時に期待していた、ミミカビの選出を戸惑わせる役割は最低限こなしていたと思われるので採用の価値はあったと思う。

選出パターン

1.f:id:Hiraringenius:20200601094807p:plain+f:id:Hiraringenius:20200601094856p:plain+f:id:Hiraringenius:20200601094945p:plain

基本選出。この選出をした試合がほとんどで、8割程度はこの投げ方をしたと思われる。

初手キッス対面以外は全てダイマックスして相手の初手ポケモン、または裏に圧力をかけていく。キッス対面も相手にカビゴンがいる場合引いてしまうとダルマが通らず負けになるので、突っ張ってジェットスチルの乱数に賭ける。(半々よりも少々分がいい乱数)

頻発したドラパミラーは、相手はフェアリーには引けないと決め打ちしてドラグーンを押していた。安定択に見えるカビ引きもドラグーンに対しての受け出しは成立しないため問題にならなかった。

相手の立ち回りに左右されにくく、また相手からは見えにくい「追い風ダルマ」という勝ち筋が非常に優秀だった。相性不利な構築に対してもひとつの択勝ちでひっくり返せるパワーが一番の強みだと言える。

2.f:id:Hiraringenius:20200601102437p:plain+(f:id:Hiraringenius:20200601100647p:plainorf:id:Hiraringenius:20200601094807p:plain)+f:id:Hiraringenius:20200601094945p:plain

対受け回し系統での選出。ピクシーがHDっぽかったらドラパ、そうでなければキッスを投げる。初手でイワークがステロと挑発で起点作成を遂行した上でキッスが積む、もしくはドラパが物理ホロウで崩していく。

 最後に

今期は最終2桁を目指して、初めて最終日まで潜ったシーズンだったが、やはりハードルはそう低くないことを痛感させられた。今後も最終2桁目指して励んでいきたいと思う

質問やレンタルを出して欲しい等、お気軽にひらりん(@LegendofHirary)まで

Special Thanks

実績もない自分と一緒に構築を作り上げてくれためろーる

最終日近くに励ましてくれたあらたまさん,虎猫さん

応援してくれたTLの皆さん